2014年5月2日金曜日

ライブ動画配信技術の使い道1(テレビ会議)

前回はネットを使ったライブ動画配信が非常に手軽にできるようになった事をご紹介しました。今回は、このようなライブ動画配信技術を使ってどのような事ができるのか考えてみたいと思います。

まず一番ニーズが高そうなのが、テレビ会議システムです。これはお互いにライブ動画配信をすれば双方向の会話ができますので、遠隔地の人と表情を見ながら会話する事ができます。これはSkype等でもうすでに一般化されていますので、使った事のある方も多いと思います。

このテレビ会議システムで厄介なのが音声の問題です。お互いがヘッドセット等で再生音を外部に漏らさない様にしていれば良いのですが、相手の音声をスピーカーで再生しながら喋ると、その再生音までマイクが拾ってしまい、相手には自分の喋った声が聞こえてくるといったいわゆるエコーバックという現象が発生してしまいます。

これが発生すると非常に音声が聞き難くなってしまいます。これを対策したマイクセットやソフトウェアにて軽減する方法が取られたりしていますが、やはり一番効果的なのはお互いがヘッドセットを使う事だと思います。

もう一つの問題は、音声や映像の遅延です。インターネットの世界では信号の遅延は必ず発生します。双方向のテレビ会議システムの場合は、会話して反応が返ってくるまでには往復の遅延が加算されますので、遅延が少ない回線環境下でなければストレスを感じる性能となってしまいます。

また、もう少し身近な問題ではマイクの接続の問題があります。通常PCにはスピーカーは接続されていますが、マイクを接続している人は少ないと思います。

このため、お互いが慣れていれば良いのですが、テレビ会議をしようとしていざPCにマイクを接続しても、物理的に上手く接続できなかったり、入力レベルの調整が上手く行かなかったりして、結局上手く会話ができなかったという事にもなってしまいます。

このようにテレビ会議を行おうとすれば、お互いがある程度のスキルを持っていて、機器の操作にも慣れていて、ヘッドセット等の必要機材を取り揃えている事が前提条件となってしまいます。

但し、最近ではスマートフォン同士でもテレビ会議が出来ますので、PC同士で利用するのに比べると敷居は低くなってきていますが、それでもお互いが同じアプリを使わなければならないため、事前にインストールする等のスキルがやはり必要になってきます。


0 件のコメント:

コメントを投稿